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農薬と肥料を使用せずに栽培されたものです。土には、本来、植物を育てる力が備わっています。その土の力を尊重し、土には、藁や自然の堆肥以外は使用せずに、土を清浄化する事を心がけています。種は、自家採種。種には、その土地の気候風土に順応した生育が行えるように、年々、世代を通じて、蓄えて行く記憶があります。土を清浄化して、自家採種を行う事で、その土地に相応しい作物を収穫する事が出来ると思っています。
それから、本百姓。
本来、百姓とは、家や田畑を持ち、納税の義務を果たしていた者です。また、農業を営むほかに、多様な生業を行いながら、農村の文化を築き上げていました。しかし、現在の現実は、農業を営むもので、農業収入により、納税を行うことのできるものは、ほとんどいません。祭りや伝統的なものが絶えてしまっています。農村に百姓がいなくなる。また、農村には子供がいず、高齢者ばかりがいる。だから、私たちは、農村に子供がいて、高齢者の世話をする若者がいて、納税を行うことのできる者がいる農業経営者がいて、農業収入で、田畑とマイホームがもて、多様な生業と趣味を持ち、文化を保持、創造する。そんな、本来の意味をもつ百姓になりたいと思っています。
『しあわせとは・・・ 家族皆、笑って食う、三度の麦飯』
粗末な麦飯でもいいから、家族みんなそろって、笑顔で、三度三度のご飯を食べる事が出来る、それがしあわせ。祖父、原敬の言葉です。しあわせ米で、そんな、しあわせな家庭が増えていく事を祈念しています。